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私は犬
第33章 さよなら
そうそう。エンデ夫人の葬儀に参列する為に、とんぼ返りしたら、何故か3日遅れて剛ちゃんまでやって来て、改装の打ち合わせや準備を手伝えと、春木さんやおば様に言われて、向こうに残らされた。
「近藤さんが、スタイルブック置いて行きました。毎日、真子さんのコーデを画像で送る事になっていています。今、撮影して良いですか?」
「春木さん?何それっ?ちょっと待って!」
粉とグロスしかつけてない。髪は適当に緩くアップにしただけ。おまけに剛ちゃんの嫌いな、お局様風スーツ。こんな姿を送られたら非常にマズイ…。
「急いで着替えてきます。撮るのはその後にしてっ!」
「これ、スタイルブックです。参考になさって下さい。」
春木さんは、にっこり笑いながらそう言って、ファイルをくれた。中を開くと最初の頁に《サボるんじゃないわよっ!》と、剛ちゃんの字が大きく赤いマジックで書かれている。手を抜いて楽が出来ると思っていたのに、甘かったみたい…。
「私たち、近藤さんから簡単なアレンジ教わりましたから、必要なら言って下さいね。」
落胆していると、中田さんが満面の笑みでそう言った。この人達、いつの間に、ここまで手強くなったんだろう…。ハァーっ。
「近藤さんが、スタイルブック置いて行きました。毎日、真子さんのコーデを画像で送る事になっていています。今、撮影して良いですか?」
「春木さん?何それっ?ちょっと待って!」
粉とグロスしかつけてない。髪は適当に緩くアップにしただけ。おまけに剛ちゃんの嫌いな、お局様風スーツ。こんな姿を送られたら非常にマズイ…。
「急いで着替えてきます。撮るのはその後にしてっ!」
「これ、スタイルブックです。参考になさって下さい。」
春木さんは、にっこり笑いながらそう言って、ファイルをくれた。中を開くと最初の頁に《サボるんじゃないわよっ!》と、剛ちゃんの字が大きく赤いマジックで書かれている。手を抜いて楽が出来ると思っていたのに、甘かったみたい…。
「私たち、近藤さんから簡単なアレンジ教わりましたから、必要なら言って下さいね。」
落胆していると、中田さんが満面の笑みでそう言った。この人達、いつの間に、ここまで手強くなったんだろう…。ハァーっ。