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私は犬
第9章 お仕事です④
「あんたみたいな無能の面倒見なきゃいけない、こっちの身にもなれ。」とか、
「あんたのせいでボーナス査定下がったらどう責任とるんだっ!」とか
その度に「申し訳ございません。」と頭を下げ続けたけれども。そんなの、ちっとも効果なかった。
「専務と同じ九宝を名乗るなんて、身の程を知れ。」
とも言われた。私だって好きで九宝の姓に生まれついた訳ではない。改名しようかしら…。
歩きながら、そんな事を考えていて、ふと気が付いた。
渡辺さんが、私に注意するのは外見の事がほとんどだわ。
仕事面ではあまり口を出して来ない気がする。気のせいかしら?
おまけに、今日は帰り際に神部君に食事に誘われた。予定が詰まっているので、お断りしたけれど。あの後も、渡辺さんと目があって、いつもより怖く感じた…。
お仕事で大変なのは、【仕事】ではなくて人間関係なのかもしれないわ。
このままじゃ、最終目的の病院のベッド迄、たどり着くのが難しいように思えてならない。
明日仕事に行きたくない……。
「あんたのせいでボーナス査定下がったらどう責任とるんだっ!」とか
その度に「申し訳ございません。」と頭を下げ続けたけれども。そんなの、ちっとも効果なかった。
「専務と同じ九宝を名乗るなんて、身の程を知れ。」
とも言われた。私だって好きで九宝の姓に生まれついた訳ではない。改名しようかしら…。
歩きながら、そんな事を考えていて、ふと気が付いた。
渡辺さんが、私に注意するのは外見の事がほとんどだわ。
仕事面ではあまり口を出して来ない気がする。気のせいかしら?
おまけに、今日は帰り際に神部君に食事に誘われた。予定が詰まっているので、お断りしたけれど。あの後も、渡辺さんと目があって、いつもより怖く感じた…。
お仕事で大変なのは、【仕事】ではなくて人間関係なのかもしれないわ。
このままじゃ、最終目的の病院のベッド迄、たどり着くのが難しいように思えてならない。
明日仕事に行きたくない……。