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私は犬
第11章 【第2章】リスタート

最後にフェッテを決めて顔をあげると、ちょうど玄関から出てた所であの人が見ていて…。恥ずかしくて恥ずかしくて、その場から逃げ出した。
4回目は早朝のマンション内のジムで。鏡の前のバーでiPodの音楽に合わせて柔軟をしていたら、鏡越しに入室してきたあの人と目が合った。
慌てて荷物をかき集め、その場から逃げ出した。
5回目は、出社しようとマンションを出たところで用事を思い出し、スマホを確認していたら横を通り過ぎて行った。
「おはようございます。」と声をかけられて、びっくりして挨拶を返して。私も会社へ向かったのだけれど。道の先にはあの人の姿があって。
偶然、同じ方向とはいえ、このままついていくのが恥ずかしくて。自分がストーカーになったように思えて。途中のコンビニに立ち寄り、時間を潰した。
初めて入ったコンビニで、何をすべきか分からなくて。居合わせた人の真似をして同じ飲み物を買った。
液キャベという名のそれは、とても不味くて。あんな物を朝から飲むなんて。変わった方もいるものだと思った。
それからも、偶然は続いたのだけれど。あまりにも会いすぎるから、自分が犯罪者になったような、そんな気持ちにみまわれて…。
4回目は早朝のマンション内のジムで。鏡の前のバーでiPodの音楽に合わせて柔軟をしていたら、鏡越しに入室してきたあの人と目が合った。
慌てて荷物をかき集め、その場から逃げ出した。
5回目は、出社しようとマンションを出たところで用事を思い出し、スマホを確認していたら横を通り過ぎて行った。
「おはようございます。」と声をかけられて、びっくりして挨拶を返して。私も会社へ向かったのだけれど。道の先にはあの人の姿があって。
偶然、同じ方向とはいえ、このままついていくのが恥ずかしくて。自分がストーカーになったように思えて。途中のコンビニに立ち寄り、時間を潰した。
初めて入ったコンビニで、何をすべきか分からなくて。居合わせた人の真似をして同じ飲み物を買った。
液キャベという名のそれは、とても不味くて。あんな物を朝から飲むなんて。変わった方もいるものだと思った。
それからも、偶然は続いたのだけれど。あまりにも会いすぎるから、自分が犯罪者になったような、そんな気持ちにみまわれて…。

