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私は犬
第11章 【第2章】リスタート

なるべく会わないように、気を付けて過ごした。
早朝のランニングもジムでの練習も全て止めて、出社時刻も大幅にずらして。遠くから似たような人を見掛けると、急いで隠れてやり過ごした。
それでも時々会ってしまったけれども。あれから日本を離れて過ごしていたから。もう私の事など忘れてしまっていると思う。
それに、あの人はもう退室されたかもしれないし。
明日は早いから。余計な事は考えない方がいいわ。
*******
9ヶ月という長すぎとも思える静養期間経て、新しい部所へ改めて配属された。
指定された時刻に指定された場所へ赴くと、既に人がいた。きっとこの方が新しい上司になるのだろう。
「おはようございます。本日付けでこちらに配属されました、九宝真子です。よろしくお願いいたします。」
「代理の中田です。本日より発足される部所なので席が決まっていません。お好きな場所へどうぞ。」
好きな場所?部屋には机は5つ。上座に1つ、少し離れて2つずつ向き合った形で配置されている。一番下座は確か…。こっち?
「こちらを使わせて頂きたいのですが。」
早朝のランニングもジムでの練習も全て止めて、出社時刻も大幅にずらして。遠くから似たような人を見掛けると、急いで隠れてやり過ごした。
それでも時々会ってしまったけれども。あれから日本を離れて過ごしていたから。もう私の事など忘れてしまっていると思う。
それに、あの人はもう退室されたかもしれないし。
明日は早いから。余計な事は考えない方がいいわ。
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9ヶ月という長すぎとも思える静養期間経て、新しい部所へ改めて配属された。
指定された時刻に指定された場所へ赴くと、既に人がいた。きっとこの方が新しい上司になるのだろう。
「おはようございます。本日付けでこちらに配属されました、九宝真子です。よろしくお願いいたします。」
「代理の中田です。本日より発足される部所なので席が決まっていません。お好きな場所へどうぞ。」
好きな場所?部屋には机は5つ。上座に1つ、少し離れて2つずつ向き合った形で配置されている。一番下座は確か…。こっち?
「こちらを使わせて頂きたいのですが。」

