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陽炎ーカゲロウー
第6章 動
組織の事も少しずつ判ってきた。

三十人ほどの男ばかりの集団である事。

市九郎を筆頭に、三人の幹部がいる事。

下調べや計画は全てその四人に委ねられ、後は実行部隊だ。

市九郎は直接現場で陣頭指揮をとる。


組織には掟が幾つかあった。


計画以外の盗み、拐かしはご法度。


組織に仇なす人間の連行は許されるが、その処遇は市九郎が決める。

つまり、赤猫を襲おうとしたヤソジら三人は、禁を犯したことになる。

必要以上の殺生も許されない。時間を食い、痕跡を残し、恨みを生めばその分足がつく可能性が高くなるからだ。


実行部隊はならず者の集まりだったが、市九郎の統率力は並ではなかった。

組織に名はなかったが、周到な計画のもと、突然現れ、計画を遂行し、跡形もなく消えることから、巷では、陽炎の如き、と言われ、いつしか盗賊団『陽炎』と呼ばれていた。
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