この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
陽炎ーカゲロウー
第10章 理由
「市サンの悩みようもしっくりくるだろ?それに、すぐに解散、ってならなかったのはきっと…」

「儂等のせいか…」

鷺は無言で頷く。

「市サンは、俺等を放っぽり出して一人で足抜けできるような人じゃないもの。最後に稼ぐだけ稼いで、俺らに暇金渡して、終わりたかったんじゃないかな」

「…充分、考えられるの…しかし、本当に赤猫殿が原因じゃろうか?市九郎殿がそこまで入れ込んどるようには見受けられんのだが…」

「そりゃわからないよ。市サンだって男だからね。あっちの方が相当具合いいのかもしれないし、ねぇ?」

「下衆が」

「何だよ。あくまで仮説の一つだろ?まぁ、それは冗談としても。市サンが、生き方を考え直すほどの何か、なんだよな…」

「そりゃ傾国のなんとやら、というやつか?それも考えがたいの。赤猫殿はそんな魔性の女には見えぬし。」

「猫ちゃんは魔性なんかじゃないよ。それに市サンはそんな小手先の手管に騙される男じゃない。…だから余計に、純な本気にほだされるんだ」

「まぁ、情の深いお方ゆえの…」


/100ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ