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ゆずの譲れない物
第11章 ●一年生
「矢野…いい加減うるさい!」

「だってだって!」

「…ゆず、氷持ってきて」

『あ、はいっ!』

焼酎の瓶と氷、コップを準備する
氷ということは、焼酎を飲むのだろう…


『港さんは、ロックですよね?』

「あぁ」

「あ、俺は、水割りね」

『はいっ』

「片桐~!敬語っていいな!」

「気持ち悪!」

『どうぞ』

「ゆずちゃんは?飲む?」

「ゆずは、ダメ!飲ませるな!」

「明日、休みだし少し良いじゃんね?」

『あ、いえ!私はジュースにしておきます』

「そんなに、弱いんだね」

ゆずに酒を飲ませると、俺が我慢できないんだよ!と心の中で呟く


「所属どこだろうねー?」

『私も気になります…』

『あ!そう言えば、港さんは、どこですか?』

「あーそう言えば言ってなかったな!!俺は、」

「運営企画部だよ」

「お前が答えるなー!」

『内定の時、そんな、部署聞いてないような…』

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