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ゆずの譲れない物
第11章 ●一年生
『私、ある程度とったから、ノート写す?』

「あ、でも、悪いから」

『いいよいいよ!コピーしようか?』

2人で学生ホールまで移動し

コピーしてもらう事になった

移動の間も

男女問わず話しかけられるゆずちゃん

たまに、敬語で話すから、先輩にも話しかけられているんだろう

「なんか、すごいね!」

『ん?』

「慕われてるんだね」

『そんなことないよー!』

「いつも、こんな感じ?」

『んーどうかな?でも、仲良くしてくれる人は、多いよ』

「そっか!」

『はいこれ!』

「ありがとう!」

『じゃ、またね』

「あ、ゆずちゃん!」

『ん?』

「あ、いや!ありがとう」

『お役に立てればいいけど』

ニコニコしながら可愛く手を振るゆずちゃんには、すぐ他の人が話しかけている

呆然とその姿を見続けてしまう

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