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ゆずの譲れない物
第18章 ○心情
自然とこみ上げる涙

『ごめんなさい』

「それは、何の謝り?」

『心配かけたから』

「そんなことは謝らなくて良い」

『港さん…話します。全部…』

「…俺たちの家に帰ろう」

『はい。』

車の中は、

聞き慣れた音楽がなっている

港さんも私も何も話さなかった

いつものように

港さんは

私の右手をしっかりと握り

たまに左右の確認に合わせ

私の確認もする

いつもは、

目が合う度に

恥ずかしがる私の頭をなでるけど

今日は、優しい笑顔

あっという間の無言ドライブ

そのまま

家に入り

コーヒーとミルクティーをいれ

2人で座った
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