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氷解
第1章 氷解
そんな陽菜子の甘い吐息交じりの喘ぎも無視して、周防は

「ああ、此処ね……」

と、そこに集中して指先を動かした。

「やっ、あぁ……」

喘ぐ陽菜子に周防は

「蜜が溢れだして、止まらないようですね。
お嬢様、もっと蜜をかきだして差し上げますね」

と、意地悪く笑って、人差し指に続いて、中指をも、グッと差し込んだ。

「んぁぁぁ」


蜜を掻き出すと称して、周防は二本の指を抽送させる。

「あ……いゃ、やっ、はぁ……んぅ」

陽菜子は息苦しさのあまり、生き絶えの甘い声を放つ。

「おや?」と呟いて


ピタッと抽送をやめた周防。
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