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氷解
第1章 氷解
妖艶な笑みを浮かべて、舌を尖らせて陽菜子の過敏なそこに近づく。

「え?や、やぁ………ああァァ」

差し込まれた二本の指とは反対の手の指で、亀裂を広げて、舌で過敏な実を掬うように舐めたからーーーー

「やぁあぁぁぁあ」

陽菜子の両脚は浮き上がり、周防の頭を掴む。


そのせいで周防の整えられた前髪は、ハラリと前に落ち、周防が顔を上げた。

「お嬢様……この蜜は芳醇な香りで、極上のワインにも劣らないですね」

と、いやらしい笑みで舌舐めずりをして。

周防は差し込んでた指で、わざと聞かせるように蜜が跳ねる音を鳴らし

「あっ、はぁん」

勢いよく引き抜いた。


「ほら、甘い香りの蜜、とても美味しいですが、私の手袋はビシャビシャですよ」

と、白い手袋の指先を私に見せた周防は

「この手袋はもう使い物にはなりませんね」とクスクス笑って手袋を外した。
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