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それでも・・愛してる
第1章 記憶・・
39歳の誕生日。
独り自分の部屋で祝う。
一緒に祝う相手は・・いない。
恋人とは2年前に別れた。
同い年のその彼は、子どもが欲しいから早く結婚したい、そう言って
私をせかしたのだ。
そしてその要望に私が応えられず、
彼は私より、自分が欲しい家族と子供という
まだ形の無いものを選んだ。
・・まだ存在すらしていないものに負けたんだ、私・・
自分が拒んだとはいえ、結果だけ見るとなんだか惨めな気がしてきた。
完全に脱力した。もういいやって・・
以前言われた様に、歳とって寂しくなって、
独りは嫌だって思いはじめる頃にはもう遅い・・
なんてなっちゃうのかな・・・