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それでも・・愛してる
第10章 気になる親子

私も首をかしげながら静江さんの意見を後押しする。

「なんか・・ある感じですよね、あの人。また来るかしら?」

「どうかなぁ。他の不動産屋もまわる人なんていっぱいいるからね。
 今の様子だと多分来ないかもね。ま、しょうがないわよ、
 いつでもすんなり決まるってわけじゃないからね」

親切丁寧にたっぷり時間を割いているのに結局迷って保留されたり、
挙句の果てには二度と来店しないなんていう客もざらだとも付け加えた。

長年この仕事をしてきた静江さんは何度もそういう経験をしてきたのだろう。
あっさりとしたものだった。

「でも記入用紙は取っておいてよ、もしかしたらまた来るかもしれないから」

言われて、お探し中お客様ファイルに用紙を閉じようと手に取った。

・・滝川俊哉さん、か・・

書きこまれていた名前や住所を目でたどりながら、
あの親子にまた会えるだろうか、と彼らの後姿を思い出していた。


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