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それでも・・愛してる
第10章 気になる親子

「あの、これいただいていってもいいですか?少し考えてみたいんで」

子どもにこれ以上話しかけてほしくないのか、慌ただしく静江さんに声をかけた。
ちょっと面食らった感じの静江さんだったが、さすがベテラン。
すかさず自分の名刺と封筒を用意して、資料を父親に手渡した。

「ご覧になりたい物件がありましたらご連絡ください。ご案内しますので」

父親は子どもを椅子から降ろしてから、一礼して小さな手を引いて店を後にした。


自動ドアが閉まると同時に、私達は顔を見合わせた。

「なんか・・暗い感じの親子ね。ありゃ訳ありって感じだね。
 ママの話したら急に、でしょ?奥さんとなんかあったのかしら?」

深読みするねぇ、さすがおばさん、と心の中でクスッと笑ったが、
でも確かに静江さんの言う通り、何か引っかかるものがあるのは確かだ。
大人2人とかいてあるんだから、夫婦、のことだろう。
でも今日は父と子の2人。
妻は用事があるのか、それとも具合でも悪いのか、と詮索したくなる要素があって、
訳ありの匂いを漂わせていれば想像したくなるのが人情ってもんだ。

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