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それでも・・愛してる
第11章 会えた・・


店に戻ると早速静江さんにあの親子に会ったことを話した。

「へぇ、等々力さんとこで?そう。
 ってことはまだ決められずにいるのね」

「うちの物件じゃ気にいったとこ、なかったのかしら?」

「不動産屋なんてどこでも大体同じよ、扱ってる物件は。
 みんな情報共有してんだから。
 どんなのを紹介するかはそれぞれだけどね」

そうなんだ。
だったらなんで?うちじゃだめだったの?
なにか気に障ることでも?

静江さんの話を聞いて、あの時に起きていたかもしれないマイナス点を考えてみた。
思い当たることといえば・・ママの事・・

男の子にママの事を聞いた途端に、、席を立ってしまった・・
やはり原因はそこだろうか。

解決しない疑問から離れられずにいると、自動ドアの音に現実に返された。
これから案内をする客が顔をのぞかせたのだ。


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