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それでも・・愛してる
第13章 溢れ出る想い、それぞれ・・
何度も何度も寝返りをうつ。
じっとしてられない身体は、私の心と連動しているからか・・
突然の出来事を、はじめっから思い出してみる。
彼が待っていてくれて、彼の前で涙を流して、彼の言葉に気がつかされて、そして
彼の想いを告げられて・・
一つ一つ思い出しては宙にむかって微笑みかける。
そして熱い吐息を舞い上がらせる。
誰かが・・いや陽斗が・・私を必要としてくれている。
大切に想ってくれている・・
私も本気でそう想えるだろうか・・陽斗のこと・・
きっと・・なれるかもしれない・・
でもあわてなくていい、答えを出すのは。
彼もそう言っていたし、それに・・
頭の中はまだうまく整理できていない。
結婚、家族、家庭・・それよりも誰といるのかが大切なんだって、
やっと気づかせてくれたってことは、頭の中にしっかりと沁み渡っていった。
ここがうまく整理できたのなら、
答えはすんなりとでてくるだろう・・