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それでも・・愛してる
第13章 溢れ出る想い、それぞれ・・
「心配すんな。寂しいから傍にいる美鈴になんていうのじゃないから。
急がなくていいぞ。これからも今まで通りに、な。
その気になるまで待つって、焼き鳥屋で言っただろ?」
・・また・・そんな優しい眼で見る・・
「・・あの・・では前向きに検討させていただきます・・」
下を向いたまま、ぼそぼそと返事をする私に苛立つかのように、
閉店の音楽が頭上で流れ出した。
ベンチの上を片付け2人同時に立ち上がると、陽斗は素早く私を抱き寄せた。
「次はこれ以上のこと、できるかな」
耳元に彼の唇が触れた。
背中に回された腕はとても熱かった。
私は・・
私の頭は頷く動作で、彼の肩に気持ちを伝えた。