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それでも・・愛してる
第14章 充実した休暇・・・あの親子と
うれしい、すごく。
会いたい、陽斗に。
でも明日は・・
滝川さんと優太くんと・・バーチャル家族を演じる日・・
「ごめんなさい・・明日は用事ができちゃって・・せっかく誘ってくれたのに・・」
「そっか・・ちょーっと遅かったかぁ」
陽斗の声のトーンが下がったことは、私の耳にしっかりと伝わった。
「ほんとにごめんね・・あのね・・」
「うん、なんだ?」
「・・答えが見つけられそう・・」
「は?なに?」
「ううん、なんでもない・・望月くん・・会えなくて私も・・残念だよ・・」
こんなにも素直に気持ちを伝えられたのは
きっと滝川さんの人を思うまっすぐさに触れられたからだ。
「その言葉だけで十分だ。じゃあまた・・」
電話は切れたけど、思いはつながったままでいる・・陽斗と私・・
見つけられそうな答えは、結婚や家族の幸せについてだけじゃなさそう・・
陽斗に対する私の気持ちも、答えが出せそうなところまできている。
私にとっての・・幸せ・・・
それを手助けしてくれるのは・・・