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それでも・・愛してる
第14章 充実した休暇・・・あの親子と
「もしもし、望月くん?さっきはごめんなさい。今、大丈夫?」
部屋に帰ると、買ってきたワイン以外はテーブルに置いたままで、
まずは陽斗に電話をかけた。
「おう、大丈夫だ。
さっき・・お客さんと一緒って言ってたけど・・美鈴、今日から連休じゃないのか?」
・・そうか、陽斗には話してたんだっけ・・
私が休みに入ることを憶えていて、それで電話をかけてきてくれた。
そこに何かしらの意味があることは察しが付く。
というより、そうあってほしい・・それが正直な気持ち。
「あ、うん・・今日からお休みなんだけど、ちょっと、ね・・
それより、憶えていてくれたの?私の連休・・」
・・次はこれ以上のことできるかな・・
耳元で聞いたあの言葉を思い出して、
体の芯のあたりがズキンとうずいた。
「もちろん!美鈴、ずっと客商売だから土日に休みなんてなかなかないだろ?
せっかくオレと休みあうんだからさ、
たまには真昼のデートでもしたいなぁって思ってさ」