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それでも・・愛してる
第15章 充実した休暇・・家を探す
駅からは10分くらい歩くだろうか。
2件回るので、と今日は車で連れて行かれたが、実際歩けば
10分くらいだと滝川さんに耳打ちした。
1件目に見に行ったその部屋は、アパートの1階角部屋で2DK。
築浅物件なので家賃はそれなりだが、やはり設備が新しめというのはポイントが高い。
日当たりもいいし、もし自分が住むって考えたら妥当なとこだと思えるだろう。
担当者の説明に耳を傾けながら、滝川さんはなぜか外を気にしてみていた。
目の前に併設している駐車場にはファミリーカーが多くみられる。
「ここはお客様のように小さいお子さんがいる家族が多いですよ。
子供さんの騒ぐ声とか気になさる人もいるけど、
ここならみんなお互いさまって感じじゃないですかね」
さすが、ベテラン・・であろう担当者。
ツボはきっちり理解してるんだ・・
今日は偽主婦だけど、仕事に役立つ勉強もせっかくだからしておかねば、と
彼の言動を観察した。