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それでも・・愛してる
第16章 充実した休暇・・滝川さんの恋話
「じゃあ、不動産屋で物件探しだけしましょう。
いいところがあればいくつか明日見に行くことにして。
もしなかったら、今日見たところをかんがえてもいいかも。
一駅先まで送り迎えしなきゃならないけど」
「そうなればそれで。
よし、優太、もう少しだけがんばれるか」
頭を撫でながら優太くんの顔を覗き込み、
ほんの少しぐずっている感じの優太くんをおんぶして、駅前の不動産屋に入った。
この駅前の不動産屋でも、2件ほど良さそうな物件を見つけられた。
あとは明日内見して気にいればやっと、彼らの家が決まる。
私の気も、これでやっと納まるだろう・・
「では明日、この駅の改札で」
「はい、ありがとうございました。明日もよろしくお願いします」
「優太くん、またね。バイバイ!」
改札の中に入ってからも、優太くんは大きな声でバイバイ!と手を振っていた。