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それでも・・愛してる
第18章 充実した休暇・・その愛を受け入れて
毎日のように待ち合わせ場所で、待ち合わせ相手を待つ。
もう3日連続でこうして男を待っている。
今日の相手と明るい陽射しの中で会うのはいつ以来だろう。
もしかしたら同窓会以来じゃないだろうか。
これまでは薄明りに助けられていたけれど、今日は毛穴までしっかりと見られそう。
そんなくだらないことを考えながら一人吹き出したところを見られてしまった。
「お、一人で笑ってる!他の人が見たらいくら美人でもひくぞぉ!」
来たる待ち人が開口一番そんな事言うから慌てて周りを見渡す。
「なによそれ!もうちょっとデートの待ち合わせらしい一言にしてほしいわね!」
言い放つと、陽斗にはしたことのない意地悪を・・ほっぺたをつねり上げてやった。
健太にはためらうことなくやってたけど、なんとなく陽斗にはできなかった。
今思うと、前々から陽斗に対しては何かしらの気持ちが働いていたのかもしれない。