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それでも・・愛してる
第18章 充実した休暇・・その愛を受け入れて
「なに?どうしたの?」
「その先は言うな。たぶん俺の期待通りの答えだろうからさ」
私が気持ちに答えてくれる・・
陽斗の中ではすでにそう確信しているのだろうか・・
「あと2日、休みあるんだろ?オレもさ、有給休暇とれたんだよ。っていうより
無理やりとっちまった!明日、デートしようぜ。真昼のデート。な?いいだろ?」
そこまでしてくれるなんて・・
どれだけ深く想ってくれているのだろう。
それほどまでの陽斗の気持ちに、応えないなんてもったいない。
出そうな涙を必死にこらえて、私は甲高い声で返事をした。
「ほんと?うれしい、もちろんOKよ」
そこまでしてくれるあなたの気持ちが嬉しい・・と付け加えたかったが、
それは明日言う事にしよう。
せっかく陽斗がストップをかけて楽しみをとっているのだから。
明日の待ち合わせ時間と場所を決めて、電話を切った。
我慢して止めていた涙をやっと、解き放ってあげた。
豊かにあふれ出る涙・・
今日という日を祝う涙・・・