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それでも・・愛してる
第18章 充実した休暇・・その愛を受け入れて
陽斗とランチをするのは初めてだ。
毎度毎度アルコールと、夜というこの上なくムードを作り上げる時間帯にしか
会ったことがない。
そのうえ男と2人のランチも・・2年以上ご無沙汰だ。
今日のランチはアルコール抜きにしようと決めていた。
アルコールの力を借りずに気持ちを伝えたいから。
眺めのいいテラス席に座ると、かすめるような風が髪を揺らす。
「おてんとうさまの下って、気持ちいいね」
鼻に皺を寄せて笑う私に、
ストローにかぶったままの袋をめいっぱいの息を吹いて飛ばした彼が、
眩しそうに目を細める。
「今まで暗闇の中でばっかり活動してたからな。
おてんとうさまの下、か。なんかそれって・・悪い事してたみたいじゃないか」
体を反らして笑う陽斗を見ていたら、私も自分の言った事がおかしく思えた。