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それでも・・愛してる
第19章 祝福の中で
由香里の言葉にみんなが頷いた。
「これでますます中味の濃い付き合いになるな、オレたち5人。
なんたって5人のうち2人は夫婦なんだから」
「えー!もう?」
4人いっせいに、そう、私も含めて4人が叫んだ。
なぜ私も叫んだか。
それは今初めて聞いたから。
みないっせいにしゃべりだそうとしたが、さえぎって私が声をあげる。
「ちょっと!夫婦?それって、まだ聞いてないよ、私、その・・夫婦になるとかって」
確かにこれからずっと陽斗を支えていくとは言った。
彼も私を、とは言った。
でも具体的な事はまだ決めてはいない。
結婚、だとかいう言葉もはっきりと言われたわけではない。
「だから今言ってるんだよ。公開プロポーズだ。友達の前で。
美鈴・・結婚しよう。嘘くさくなんかない、信頼できる夫婦に・・
家族になろう。オレとならできるよ。
・・これがプロポーズの言葉だ、どうだ!」