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それでも・・愛してる
第22章 最終章:私たちの灯り
部屋の中に並べられた真新しい家具を見渡しながら、大きく深呼吸をする。
内見にこの部屋を訪れた日から約3週間。
待ちに待った引っ越し。
・・やっとここで2人・・
置いたばかりのダブルベッドにど~んと寝っころがって、喜びを表現する。
体を転がして。
「お~い、まだ終わってないんだぞ」
段ボールを担いできた陽斗が呆れてる。
「はぁ~い!」
段ボールを下ろした彼が近づいてきたので勢いよく飛び起きた。
だって、彼がベッドに腰を下ろしたら、そのままベッドに沈み込んでしまいそうだから。
けど陽斗もどうやら同じ事を考えていたようで、
私が起き上がると肩すかしをくらったような顔をしていた。
「陽斗・・今ヘンな事考えてたでしょう?」
図星だったようだ。
見る見るうちに顔が赤く染まっていく。