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それでも・・愛してる
第22章 最終章:私たちの灯り
「いよいよ始まるのね、家族としての私たちの暮らしが」
目を合わせると、陽斗はゆっくりとうなずいた。
それを見て私も、うなずいた。
オレンジ色に淡く広がる灯り。
いつまでも見ていたくなるような温かな光。
体の中にじんわり広がる体温も、きっとこんな色をしているんじゃないだろうか。
夫婦や家族の愛を信用していなかった頃の体温は、
もしかしたら透き通ったブルーだったかもしれない。
ひんやりとしたブルー。
でも今は・・
ぬくぬくと熱さえ感じるオレンジ色。
だって、体の中に感じるもの・・