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それでも・・愛してる
第2章 新しく進む道・・
「石田さん、恋人と結婚とかって考えていないんですか?」
・・は?誰が恋人いるって言った?・・
「あの・・私、特にそういう人はいないんですけど」
そう言った時のおばさんの顏ったら、なぜか勝ち誇った感にあふれて見えたのは、
たんに私の僻みなんだろうか。
いくら美人でも40近くて結婚の予定もないのか、顔じゃないのね、女は・・
そんなふうにでも思っているような顔つきに見えた。
でもいちいちそんなこと気にしたってしょうがない。
なんと言っても結婚する気が無いのだから、私に。
ほんのわずか、ムッとした表情を加えた笑みを返す私に、社長は慌てて詫びた。
「失礼な事言いまして・・すみませんでした。人それぞれですからね・・」
少し気まずい雰囲気が漂ったが、
その後は仕事の内容やら具体的な待遇やらと、
面接としての話が淡々と進められた。
結果、採用してもらえた。