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それでも・・愛してる
第3章 新たな・・関係・・?
帰り道。
近道しようと人けがない公園の中を通り抜けている時、急に陽斗が立ち止った。
そして・・
え?ちょっと・・なに?
黙ったまま、私のこと・・抱き寄せた。
力強く・・抱きしめた。
動きが制限されるくらいの勢いで、彼の両腕が私を包んでいる。
「あ・・あの・・望月くん・・あの・・・」
言葉は続かず、されるがままの私の耳元にそっと彼が囁く。
「これ以上は何もしないからさ・・すこしだけ・・こうしていさせてくれよ・・」
その頼りなげな声。
心底寂しいのだろう・・
彼の心の中を想像すると気の毒になって、それに正直言うと、私も少し寂しいし・・
コクリと頭で返事をして、
私もそっと陽斗の背中に手をまわした。