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それでも・・愛してる
第4章 一歩、踏み出す・・

だけど・・私って、天然、に見えるのだろうか?
そんな事、今まで一度も言われたことはない。
でも自分でも気づかない一面を見つけてくれるなんて、
それだけ深く知ろうとしてくれてるって、事なんじゃないだろうか。

「石田さんのイメージ変わったよ。
 美人はなんでもそつなくこなしてスマしてるって、思ってたけど。
 たまにドジな面とか見ると自分とおんなじでよかったって安心しちゃったりさ」

笑いながらそう話す杉下さんも、もう顔を赤らめずに私の視線を受け止めてくれる。
横山さんは私より2つ年下という事もあってか、まだ硬い感じが抜けないけど、
親切にいろいろ教えてくれる。

まったく未知のこの仕事。
はじまったばかりなんだからゆっくりとゆっくりと前進していけばいいんだ。

・・焦らなくていい・・

社長の口癖をしっかりと心に刻み込んだ。



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