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それでも・・愛してる
第5章 陽斗からの誘い・・
・・明日都合よければ帰りに一杯やらないか・・
陽斗からメールがきたのは、
松下不動産で働き始めて2週間が過ぎた頃。
ほんの少しだが、雰囲気に慣れ始めてきて、
誰かにそのことを話したいなと思っていた時だったので、
二つ返事で誘いを受けた。
それに・・
彼からのメールが、久しぶりにトキメキを思い起こさせてくれたから。
結婚はしなくたって恋はしたい。
陽斗に恋したわけじゃないけど、メールから伝わる温もりが、
気分を盛り上げてくれたことは間違いない。
そっと手のひらに包んだ携帯電話が
トクントクンと心臓みたいに鼓動を刻んでいるように感じた。