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それでも・・愛してる
第5章 陽斗からの誘い・・
陽斗の気持ちを勝手に想像しながら、私自身にも問いかけてみた。
ほんとうは・・受け止めちゃおうかな、なんて思ったんじゃないかって・・
寂しいんだよって助けを求める男に、
私も寂しいから傷、舐め合おうって。
でもよく考えればわかる。
そんなこと、なんの解決にもならないってこと・・
陽斗にはこの離婚がものすごい衝撃となって跳ね返っているのだろう。
諦めモード的な感じに見せているけど、その実かなり傷ついている。
離婚なんて、したくないのかもしれない。
自分のほうはそう思っているとしても、これは相手のあること。
結婚は、夫婦は、一人だけでは答えを出したり解決したりできないもの・・
「寂しいからだよ、きっと・・」
今夜、彼のぶつけてきた言葉が、
頭の中で反響し続けた・・・