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それでも・・愛してる
第7章 定例会での告白・・
やっぱり結婚なんて、あてにならない。
夫婦だけの問題じゃない。
家族が増えて、その人数分の問題になっていくはずなのに、
結果は夫婦で決めてしまう。
子供がどんな気持ちでいるかなんて、二の次になっている。
うちの親は、それぞれが浮気をするというどっちもどっちの理由が原因だったけど、
いずれにせよ子供の親である前に男と女だった。
それは陽斗夫婦も同じだったわけだ・・
ほんの1時間前に感じた陽斗の手の温かさ。
肩に手をかけ、その感触を思い出す。
家族の、家庭の在り方がかいま見える不動産屋の仕事。
そんな仕事をはじめてすぐ、友達である陽斗の家庭が壊れたと聞かされた。
またしても、考えさせられる出来事に遭遇してしまった。
結婚、夫婦、家族、家庭・・
40を目前に控えた私にとって、
それはある意味考えるきっかけ、のような気がしてならなかった。