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それでも・・愛してる
第7章 定例会での告白・・


スタンドライトの明かりのつき方が鈍く感じた。
そろそろ電球取り換えなきゃ・・

道具箱の中から新しい電球を持ってきて、
キュッキュッと音をたてながら古い電球を取り外したところで手を止めた。

天井のライト・・ふと見上げた。

これを取り換えるには一苦労する。
脚立の一番上まで上がり、しっかり跨いで体を安定させて。
こんな時、男手があったら・・

恋人と別れてからまだこのシーリングライトは取り換えていない。
陽斗の別れた奥さんは、もう一人で取り換えたんだろうか・・


親子3人で暮らす家の中で、陽斗が脚立に上り奥さんが下から新しい蛍光灯を渡す。
ありふれている光景を思い浮かべながら、
家庭が、家族がもたらす幸せって、なんだろうなんて
つまらない事を考えてしまった。

やっぱあてにならないじゃん・・

止めていた手を動かし電球を取り換えながらぽつりと声に出して呟いた。

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