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世界は灰色で、君は虹色で
第1章 世界は灰色で、君は虹色で
「そっか。今日もごめやで。中にしちゃって」
「いいよ。別に大丈夫やし」
そんなこと気にしない。私だって女なのだからそれくらいきちんとしている。
「なら、いいけど」
「じゃあ、私、帰るわ」
「明日、日曜なんだから俺の家来て泊まってもいいのに」
「いい。もうすぐ中間テストだから勉強しなきゃいけないから」
「へー優奈でも勉強するんや」
「失礼な。するに決まってるやん!」
また嘘をついた。高校二年のときに彰人とセフレになってから、もう一年になる。最近、彰人といるとおかしくなりそうなのだ。私の中の何かが崩れてしまいそうな……無性にそんな気がする。なぜなのかは分からない。どうしてしまったのだろうか。
「なら、駅まで送ってくで」
「いらん。子供じゃないんだから一人で帰れる」
「そうか。じゃあ、出るか」
「うん」
ホテルを出て、私は逃げるように彰人と離れる。
「いいよ。別に大丈夫やし」
そんなこと気にしない。私だって女なのだからそれくらいきちんとしている。
「なら、いいけど」
「じゃあ、私、帰るわ」
「明日、日曜なんだから俺の家来て泊まってもいいのに」
「いい。もうすぐ中間テストだから勉強しなきゃいけないから」
「へー優奈でも勉強するんや」
「失礼な。するに決まってるやん!」
また嘘をついた。高校二年のときに彰人とセフレになってから、もう一年になる。最近、彰人といるとおかしくなりそうなのだ。私の中の何かが崩れてしまいそうな……無性にそんな気がする。なぜなのかは分からない。どうしてしまったのだろうか。
「なら、駅まで送ってくで」
「いらん。子供じゃないんだから一人で帰れる」
「そうか。じゃあ、出るか」
「うん」
ホテルを出て、私は逃げるように彰人と離れる。