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第10章 待ち合わせ

やっと逢える──。


大きな仕事も漸く終わって久しぶりの待ち合わせ。


君が見たいと言ったイルミネーション─


もう時間は大分過ぎてしまった………


急な会議にテーブルの下で何度もメールを打つも返信もない…………！


怒ってるのかな？─


仕事なんだよ──! 返信くらいしてよ……‼


時計ばかりが気になって、上司の声も流れてく


１時間も過ぎて終わっても、ここからじゃ大分掛かるな！？


──タメ息がこぼれる───。


会議室を飛び出し慌てて電話をしても繋がらない─


───！？──


気持ちばかりが焦る………………！！


こんな寒い日に待たされて怒っているに違いない‼


いや─。 怒ってもう帰ってしまっただろうな！


メールや電話もないんだから───


でも僕には、このまま家に帰る選択肢はないんだ。


待ち合わせ場所まで行って──いなかったら？


彼女のとこに行って謝ろう。


『愛してる。』って伝えよう。