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想いの声 心の声
第18章 都合のいい女
ダメ。 今泣いたらダメ。 泣かない。
わかってた!
「アイツ彼女出来たっぽいよ」
聞いてたけど…………でも──
今日誘ってくれたから…嬉しくてそんなことすっかり忘れてたよ
私ったらバカだね。
ひとりで舞い上がって何やってんのほんと…
気まずい車内。
ただステレオから流れる曲が小さく聞こえるだけで息苦しい。
さっきまでふたりで笑い合っていたのに………
彼はジット前だけを見て運転してる──
私が泣きそうだって知られちゃダメ
好きだってバレちゃダメなんだ!
「もうあんたサイテー!何で彼女と花火大会行くのを私が一緒に下見に行かなきゃなんないのよ!ふざけすぎ」
急にハイテンションで話し出す私にホットしたのか
「ごめんて。一緒に行ってくれんのお前しかいないからさぁ……!飯奢ったからいいだろ‼ そんな怒んな。」
……って私の頭に手を乗せて覗き込もうとする!
やだ見ないで顔を思いっきり背ける
鼻の奥がツンとして目の前の景色が歪む。
もうやだ。
いつまで続くんだろ?
もう解放してよ……
いやだよこんな関係!!
お願い私の前から消えて!忘れさせてよ──
…………もうアイツから卒業しよう。
アイツより絶対いい人みつけて……
アイツより絶対幸せになってやる。
女を磨いて絶対後悔させてやるから!
end
わかってた!
「アイツ彼女出来たっぽいよ」
聞いてたけど…………でも──
今日誘ってくれたから…嬉しくてそんなことすっかり忘れてたよ
私ったらバカだね。
ひとりで舞い上がって何やってんのほんと…
気まずい車内。
ただステレオから流れる曲が小さく聞こえるだけで息苦しい。
さっきまでふたりで笑い合っていたのに………
彼はジット前だけを見て運転してる──
私が泣きそうだって知られちゃダメ
好きだってバレちゃダメなんだ!
「もうあんたサイテー!何で彼女と花火大会行くのを私が一緒に下見に行かなきゃなんないのよ!ふざけすぎ」
急にハイテンションで話し出す私にホットしたのか
「ごめんて。一緒に行ってくれんのお前しかいないからさぁ……!飯奢ったからいいだろ‼ そんな怒んな。」
……って私の頭に手を乗せて覗き込もうとする!
やだ見ないで顔を思いっきり背ける
鼻の奥がツンとして目の前の景色が歪む。
もうやだ。
いつまで続くんだろ?
もう解放してよ……
いやだよこんな関係!!
お願い私の前から消えて!忘れさせてよ──
…………もうアイツから卒業しよう。
アイツより絶対いい人みつけて……
アイツより絶対幸せになってやる。
女を磨いて絶対後悔させてやるから!
end