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失恋キューピッド
第1章 不純な入部動機
そんな深之を愛弓は半目で眺め、
「…ミユキが女の子の話するのって珍しいよね」
低い声で呟いた。
「ああいう人がタイプなんだ?」
「べ、別にそんなこと言ってないだろ!ただ本当に優しくて、いい人だから…」
「でもさ、森本センパイって女子には厳しいんだよ?今日だって、初日なのにいきなり一年生にラケット持たせて、豪速球ビシバシ打ち込んできたんだから」
そのせいで、二十人近くいた新入部員はわずか1時間で愛弓を含め三人になってしまったのだ。