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失恋キューピッド
第5章 **深之side**
シンジの意見に全面的に賛同したわけじゃないが、確かに一理あるような気がしてきて、躊躇しながらも俺はノコノコとドーナツ屋に足を運んでしまう。
落ち着かない気分でコーヒーを飲みながら店の入口をチラチラ見ていると、アユミが長身で色黒のイケメンと肩を並べて入ってきた。
『──笑顔が爽やかで声もステキで背が高くて…』
その男が例のテニス部長『川瀬センパイ』だということは一目で分かった。
俺は咄嗟に身を屈め、息を殺してアユミ達の姿を視線だけで追う。
落ち着かない気分でコーヒーを飲みながら店の入口をチラチラ見ていると、アユミが長身で色黒のイケメンと肩を並べて入ってきた。
『──笑顔が爽やかで声もステキで背が高くて…』
その男が例のテニス部長『川瀬センパイ』だということは一目で分かった。
俺は咄嗟に身を屈め、息を殺してアユミ達の姿を視線だけで追う。