この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
失恋キューピッド
第5章 **深之side**
「あのさ有馬、悪いんだけど…」
今は『そういうコト』考えられる精神状態じゃない、と断りかけたらマナーモードの携帯がポケットで震えだした。
画面に表示された『アユミ』の文字に、俺は斜め後ろを振り返る。
だが電話を手にしているのは、持ち主ではなく あの男だった。不審に思いながらも通話ボタンを押す。
『もしもし、ミユキちゃん?』
ミユキ“ちゃん”だと?
いきなり人の名前を気色悪い呼び方してんじゃねぇよ!
俺が怒りのあまり声を出せずにいると、
『はじめまして、僕は川瀬晃弘といいます。実はアユミちゃんと付き合うことになったんで、彼女と仲良しのミユキちゃんには報告しておかなくちゃと思ってね』
…今、こいつ何て言った?
今は『そういうコト』考えられる精神状態じゃない、と断りかけたらマナーモードの携帯がポケットで震えだした。
画面に表示された『アユミ』の文字に、俺は斜め後ろを振り返る。
だが電話を手にしているのは、持ち主ではなく あの男だった。不審に思いながらも通話ボタンを押す。
『もしもし、ミユキちゃん?』
ミユキ“ちゃん”だと?
いきなり人の名前を気色悪い呼び方してんじゃねぇよ!
俺が怒りのあまり声を出せずにいると、
『はじめまして、僕は川瀬晃弘といいます。実はアユミちゃんと付き合うことになったんで、彼女と仲良しのミユキちゃんには報告しておかなくちゃと思ってね』
…今、こいつ何て言った?