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失恋キューピッド
第6章 〜晴世side〜
本気の宣言に私達が何も言えずにいると、
「じゃ、弱ってるうちに高石をモノにしなくちゃいけないんで、失礼しますね。アイツけっこうモテるんで大変なんですよ。あ、近所だからって邪魔しに来ないでくださいね、アユミさん」
トートバッグの中身を見せつけるようにして、彼女は走り去った。


「何だったんだ、あれ」

晃弘の呟きに、
「バースデープレゼントだと思います。今日、ミユキの誕生日ですから」
矢野さんは律儀に答える。



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