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心雨~愛を探して~
第13章 親友
白い天井。薬品の香り。手に繋がれた点滴。目を覚ますとそこは天国でも地獄でもなく、ありふれた都内の病院だった。
「まも、やっと目覚めたか」
歯を出して、ニカッと笑うのは、彼女ではなく、唯一の親友だった。
「なんで、お前が?」
「まもの携帯、彼女と俺と職場の番号しか入ってないんだもん。俺にも電話かかってきたって」
「そっか」
あの日、親友とは本当に会っていた。彼女へのサプライズに渡すペアリングを選ぶのを手伝ってもらっていたのだった。