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心雨~愛を探して~
第13章 親友
「まもの言う通りにしたよ。成瀬が現れて、俺がなんかしでかした時ってやつ。あの後、彼女、まものとこ戻ろうとしたけど、成瀬と幸せになれ。それがまもの願いだって伝えたけど……これで良かったんだよな?」
「あぁ」
不思議と悪い気分にはならなかった。彼女が幸せになれるならそれでいい。これが正しい選択だったのだ。それなのに、やはり涙は溢れてしまう。
「おいおい、泣くなよ! ケツの穴にチンコぶっ挿されるのはゴメンだけど、愛は恋愛とか女だけじゃないからな!」
「おい! 感動のとこで、なんて下ネタ! ってか僕はタチなわけ?」
「そりゃそうだろ! 俺、どう考えても受けだ! でも、セックスなしの恋人ならなってやってもいいけどな! なーんて」
「お前はいい奴だけど、それはないな! けど、ずっと親友として支えてくれたら嬉しい。んで、お前に家族ができたらちょっとだけ幸せを分けてくれたら嬉しい。それだけで生きてて良かったって思えそうな気がする。なんか、こんなことになったのに、今、凄く前向きなんだ」
「そりゃ良かった!」
「しかし、お前からまさかあんな下ネタが……ぷっ!」
僕らは、看護士さんに煩いと叱られるくらいに笑い合った。その後も、あの看護士さんは可愛いだの、胸が大きいだのくだらない男の話で盛り上がった。
愛は恋愛だけじゃない。こんなすぐ傍にとても大きな愛があったのに、どうして今まで気づけなかったのだろうか。
長い間、心に降る雨は、親友と一緒ならいつか止みそうだ。
「あぁ」
不思議と悪い気分にはならなかった。彼女が幸せになれるならそれでいい。これが正しい選択だったのだ。それなのに、やはり涙は溢れてしまう。
「おいおい、泣くなよ! ケツの穴にチンコぶっ挿されるのはゴメンだけど、愛は恋愛とか女だけじゃないからな!」
「おい! 感動のとこで、なんて下ネタ! ってか僕はタチなわけ?」
「そりゃそうだろ! 俺、どう考えても受けだ! でも、セックスなしの恋人ならなってやってもいいけどな! なーんて」
「お前はいい奴だけど、それはないな! けど、ずっと親友として支えてくれたら嬉しい。んで、お前に家族ができたらちょっとだけ幸せを分けてくれたら嬉しい。それだけで生きてて良かったって思えそうな気がする。なんか、こんなことになったのに、今、凄く前向きなんだ」
「そりゃ良かった!」
「しかし、お前からまさかあんな下ネタが……ぷっ!」
僕らは、看護士さんに煩いと叱られるくらいに笑い合った。その後も、あの看護士さんは可愛いだの、胸が大きいだのくだらない男の話で盛り上がった。
愛は恋愛だけじゃない。こんなすぐ傍にとても大きな愛があったのに、どうして今まで気づけなかったのだろうか。
長い間、心に降る雨は、親友と一緒ならいつか止みそうだ。