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第4章 独り占め記念日

「ナッちゃん、ナッちゃん、ありがとう」


フフッ……、と笑った彼女が、僕の腕の中で小さく頷く。


「ナッちゃん」

「ん？」

「大好き」

「私も大好き」

「ナッちゃん」

「ん？」

「今夜も仲良くしていい？」

「うん」


頷いてくれた彼女に、僕はそっと顔を寄せる。


そして、静かに瞼を伏せた彼女の柔らかな唇に、
僕は、ゆっくりと唇を重ねていった。