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秘密のキスは蜜の味【完結】
第30章 遠い800㎞の距離
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雪まつりから2ヶ月、相変わらずの遠距離だけど葉瑠は仕事に集中してんのか寂しいとはあまり言わなくなった。
きっと我慢してるんだろ、口に出すと寂しくなるって言ってたから……

「鏡也さん本社から外線です」えっ本社?

なんだろ、もしかして……戻れるとか……
んな事はないか?
「もしもし「あっ…鏡也さん遠藤ですぅ」

へ?なんだよ~遠藤か………「なに」
「ちょっと随分じゃないですかその言い方」

今年の北海道研修……鏡也さんも参加らしいですよ!

なんで俺が?

毎年恒例の北海道研修、本来なら支店は関係ないんだけど俺がこっちにいるもんだから、参加しろって……

いずれまた戻るからって事らしい!

詳細のファックスを送るように頼んで電話を切ろうとした。じゃあな遠藤!

「あっ…鏡也さんどうなりました?例の件は」

例の件?まだ何かあったっけ?

「葉瑠さんとヒロユキさんの件ですよ。あれから鏡也さん何も言ってこないからずっと気になってたんですけど……」

あ~思い出した…まだそんなこと言ってんのか?
あれから何ヵ月経ってると思ってるんだよ。

見事にハズレだぞ、残念だったな。

「見間違いでした?」

いや見間違いじゃないけど……とにかく違ったから心配すんな!

「でも葉瑠さんは「報告ご苦労じゃあな」ブチッ。

遠藤はまだ何か喋ってたけど…もういいわ。
頼むから俺達の事はほっといてくれ。

遠藤と話すとすげ~疲れる。
早く本社に戻りたいけど、戻りたくないって気持ちも少し…

だって遠藤と関わると…ろくな事ないからな!

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