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秘密のキスは蜜の味【完結】
第30章 遠い800㎞の距離
「………//」まさかの返事になんて言っていいのか分からなくなった。
どう言うことだよ!?
「葉瑠ちゃん酔っててフラフラしてたからだよ」
変な意味はないし葉瑠ちゃんもそれは承知してる。
誰かに言われたのか?って!
ま~そんなとこ。
俺が葉瑠ちゃんと浮気でもしてるって思ったか?
残念ながら葉瑠ちゃんはお前のことしか頭にね~よ。
最初はみんなで楽しく飲んでたんだよ、でもお前がいないから寂しくなったんだろ?
先に帰るって店を出ちゃったから追い掛けたんだけど……ほっとけば良かったか?
夜中は若いヤツがうろついて危ないんだよ
「いやそれは困るけど…」そうかそうだよな……
いくら通いなれた道でも夜中にひとりで帰るなんて危なすぎる…
俺がヒロちゃんに葉瑠の事頼むって言ったんだ。
「ヒロちゃん俺……」
「俺が葉瑠ちゃんに手出すわけね~だろアホ」
「わっ分かってるわそんなこと確認だ確認」
今日1日このことでイライラして…終わってみるとまた遠藤に振り回されただけだったな。
「もういいか?」ん?あ~ごめん
買い出し行くんだったな。
でもこれで落ち着いた!
電話を切ろうとしたのに今度は逆に話し掛けてくる…
「鏡也…また俺が葉瑠ちゃんを送ることがあると思うけど、ヤキモチ妬くなよ!」
そりゃ…送ってもらわなきゃ困るけど、手を繋ぐとかはダメだから。
頼むからよく見ててそこまで飲ませんなよ、酔わないうちに送ってくれなきゃ。
「それじゃ俺が仕事にならね~だろ」
やっぱり俺が居ない時は飲むなって葉瑠に言わなきゃな。