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秘密のキスは蜜の味【完結】
第30章 遠い800㎞の距離
葉瑠そこにいるの「あ~ここにいる」なんで?
なんだよ、じゃなんで電話に出ないんだよ!
「代わって」そこにいるなら早く言えよ。
「鏡也君…「葉瑠、何かあった?携帯はどした全然連絡がないから心配したんだぞ」
あの、それが…携帯なくしちゃって
あちこち探したんだけど……
はあ?何やってんの!……
すごく忙しくて…気が付いたら携帯がなくて─探し回ってたって─
「家に置き忘れたのかなって思ったんだけど……なかったの」
それでこんな時間にヒロちゃんとこまで出て来たのかよ。
でも…「葉瑠?こんな時間に出てきたら危ないよ」
洋子さん部屋にいなかったの?借りたらいいのに。同じマンションなんだから……
「今日は出張なんだって…」
俺が心配してるかもって思って…出て来たんだな
葉瑠の声を聞いて漸くホッとした。
もっとゆっくり話したいけど、これヒロちゃんの携帯だし店にいるんじゃゆっくり話も出来ないな。
いいか葉瑠…明日ショップに行って「大丈夫、さっきヒロちゃんがいろいろ教えてくれた」
そうかじゃ大丈夫だな!
ねぇ葉瑠…毎日遅いけどそんなに忙しいの?
もしかして仕事を押し付けられたりしてるんじゃないよな。
「そんなんじゃないよ、いろいろあって」
「なんだよいろいろって?」
仕事はもちろん忙しいらしいけど、何か他にもあるみたいだ。気になって聞くけど、そのうちに言うからまだ待ってほしいって!
俺に言えない事ってなんだよ?
葉瑠は一人で頑張ちゃうから心配なんだけど
「大丈夫だから心配しないで」