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秘密のキスは蜜の味【完結】
第30章 遠い800㎞の距離
なんか悪いな!
私が1人で行くとヒロちゃんが送ってくれちゃうから…もう行けなくなっちゃうよ。
ヒロちゃんも鏡也君も気にするなって言うけど…
「葉瑠ちゃん、もう来ないなんて言うなよ」
たまには俺だって店を抜け出して息抜きしたいんだから……
「………ヒロちゃん」
鏡也以外とこうやってプチデートするのも新鮮でいいだろ?いっそのとこ俺に乗りかえるか?─アハハ
─やだヒロちゃんったら!
「さっき……鏡也なんだって?」
「……ゴールデンウイーク……研修だって」
1日だけなら帰れるって言うけど……そんな疲れることさせられないよ。
本音を言えば…たとえ1時間でも逢いたいけど
そんな我が儘言ったら続かないもん。
あっでも私も仕事だし全然平気………うん、平気。
ヒロちゃんはただ一言『そうか』って……
勝手に…逢えるもんだと思ってたから…ダメだねいいことないよ。
そしたらヒロちゃんが男前な事言うんだよ
「いいぞ泣いても…俺の前じゃ」
へ?……ダメだよ
私、一度泣いたら止まらなくなっちゃうから。
「………//」
ずっと無言だったヒロちゃんが急に思い付いたと言わんばかりに喋り出した。
「─そうだ葉瑠ちゃん」
GWは1日くらい休めるだろ?暇なヤツ集めて近場でバーベキューなんてどうだ?
楽しいぞきっと…な?やろうぜ。
BBQって…ヒロちゃんアウトドア好きじゃないくせに。
ごめん元気出すからそんなに気を使わないで?
「BBQって準備大変なんだよ?」
「そんなのは、真司を呼んでやらせるさ」
俺は出来た頃行くから!とか言ってるし