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秘密のキスは蜜の味【完結】
第30章 遠い800㎞の距離

そうだよね…待ってる方は心配するに決まってる。
やっぱり遅くてもヒロちゃんとこ行って電話借りれば良かった…ごめんなさぃ……

私を心配してヒロちゃんに連絡したり、洋子さんには部屋を見に行ってもらったりしたんだって

そうだったの?──

そう言えば頭痛くて寝てるときチャイムが鳴ったような気がしたのは洋子さんだったのかな?
悪いことしちゃったな!

「もしかして部屋に誰か来てたの?」
「ううん誰も……寝てたから気付かなかったの」

チャイムを鳴らしても出て来ないからわざわざ外まで出てくれたんだって洋子さん。

それで電気がついてたから誰か居たのかって…

私が悪いんだけどなんだかトゲのある言い方

「あっあの鏡也君…「…あのさぁ仕事で帰りが遅いときは誰かが送ってくれたりするの?」

なんでそんなこと聞くのかなって思ったけど遅いと心配だからって……

誰も送ってなんかくれないよ~。
そんなに心配しなくても大丈夫だから。

「そうか?……」

鏡也君…?……何か変だよ。
私に言いたいことがあるんじゃないの?

なにかあるならハッキリ言って!


「その日…ほんとに誰かに送って貰ってない?」
えっ?

鏡也君にわざわざ私の事で連絡した人がいたみたい
〝男の人と一緒にタクシーでどこかに消えたって〟

その日?……あ~もしかして部長のことかな?
「あっそうなの部長がね「……やっぱり藤堂か?」

鏡也君?
「さっき葉瑠は俺に送ってくれる人なんていないって言ったじゃん」

えっと……
急に大きな声を出す鏡也君にビックリした。

そうだけどいつもじゃないよ?

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