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第30章 遠い800㎞の距離

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なんで、こんな事に……何日も連絡がないから俺だって眠れないほど心配したんだぞ。

確かに言い過ぎたかもしれないけど─

漸く携帯に着信があったから安心はしたけど……その反面ずっとモヤモヤが消えなくて。

すぐに話す気になれなかったんだよ。

それもこれもアイツがあんなこと言うから─


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すぐにショップに行くんじゃなかったの？─
あれから全然連絡もないしどうなってんだよ…

ヒロちゃんなら何か聞いてるかもって連絡したけど分からないって言うし

忙しくて行く暇がないのかも知れないけど……

せめて会社からでも掛けて来れるだろ。なにしてんだよ。
俺の携番くらい覚えて─無さそうだな葉瑠は！

ただ葉瑠からの連絡を待つしか出来なくて……
もう仕事中だって気になって何度も確認するけど梨の礫。

携番が分からなくたってヒロちゃんとか洋子さんなら同じマンションなんだから連絡くらい出来るだろう

頼むから早く連絡して！


アパートに帰れば……あ～また始まった。
隣からまた獣女の声。
「あっ、あっイク、イグゥ～」

んぁあ～！まったくいい加減にしろ！
「うるせ～」バンッ……！！

「…………！？」ヤバッ。
イライラして思わず壁を蹴り飛ばしてしまった。

まっいいや静かになったから。
「はぁ～」


♪～♪♪～♪♪そんな時俺の携帯に着信が……
「もしもし……はるっ？……ん……」
「出るの早いですね鏡也さん」は？また遠藤だ。

もしかしたら葉瑠かもって思ったのに…

「な・ん・で・しょう？」
「ちょっと何かあったんですか？怖いですよ」